損失が出るリスクってのが、どのような場合に生じるのかってお話し。
まず、損失に対するリスクは必ずしもファンダメンタルズからくるものではないということ。
例えば、1流とは言えないような企業の株式など、ファンダメンタル的にあまり良いとは言えないものも安い価格で買えば大きな利益を生む可能性があります。
かといってみんなが知ってるような株を買ってもいけないと思います。
(最終的に価値がないものだとダメになってしまいますが・・・)
リスクを理解し考え方を変える3つの方法
リスクを理解するというのは投資を行うことにおいて非常に重要な要素である理由は3つありまして、
- リスクは悪いものだと考えちゃうこと。人は生まれながらリスクを回避したがる傾向があるのです。
- 人間は「損失を極端に避ける」傾向があってリスクが大きい状況より、小さい状況を選ぶ。何かある資産に投資をしようと考えている場合は、まずそのリスクがどのくらいで、自分がその絶対量を許すことができるかについて判断することが重要。
- 投資を検討しようとする時、潜在的なリターンだけでなく、それに伴うリスクについても考えて判断をする
投資家はリスクを嫌うため、プラスでリスクを許容するかわりに、高めの予想リターンという見返りを求めるんですね。
そのリスクをとるのに見合ったリターンがあるかどうかを判断することが重要ということです。
どれだけのリターンがあるのかってところだけに目を向けても、こういった判断はできないんですね。
リターンそのものにだけ目を向けるのではなく、それに対してのリスクについて評価する必要があるってことなんです。
たとえば、
- 誰かに運用してもらい、年間20%の利益がでたとして、それが良い仕事をしたのか、悪い仕事をしたのかは分からない
なぜなら、運用した人が、「どれだけのリスクを負ったのか」といった情報がなければ
それが良い投資だったとはいえないからというわけなんですね。
これをリスクリワードともいいます。
リスクに関する結論
結論から言うと、未来に起こりうるリスクのほとんどは主観的で、投資が終わったあとでも、たいてい目に見えないし、定量化(数値化)もできないんです。
これまで発生した金融危機の多くは、リスクをまだ起こっていないのに先を見通し、管理することに失敗した結果に起きています。
その理由は以下のような要因が挙げられます。
リスクっていうのは未来にのみ存在していて、未来がどうなっているのかを正確に知るのは不可能です。あくまで、ただ起こったことが起きたという事実だけです。
ですが、その事実はその結果を生み出したプロセスが明確で信頼に足るものであったことを意味するわけではないのです。
過去のあらゆる状況で起こりうることは色々とあったはず。
しかし、一つのことしか起きなかったから、実際にはさまざまな展開がありえたという点がおろそかにされてしまうんですよね。
複数のシナリオを考え、投資できる人が長期的に見て勝ち続けることができると思います。
要するに、自分たちの仕事は、利益を得るためにきちんと理解したうえでそのリスクをとることだと思うのです。
そして、たとえ「損切り」になったとしてもこれはもう想定内
なわけです。
「損失への考えた方」これこそがうまくできるか、できないかが優れた投資家とそれ以外とを分けるではないでしょうか。