仕事が今よりもっと効率的にできるようになる方法
日本人は働きすぎる傾向がありますけど、モーテン・ハッセン博士いわく、
もしいまの労働が週に30~50時間のあいだなら、あと2~3時間プラスで働くのは意味があるかもしれない。しかし、週に50~65時間を超えて働いている場合は、追加の労働時間は意味がなくなってしまう。
さらに週の労働が65時間を超えると、すべてのパフォーマンスが低下していく。
ってことでして、長く働いても意味がないなら「仕事のやり方を変えるしかない」ってのが博士の発想。
仕事の改革について考えるとき、私たちはついゴールから逆算して考える手法をとりがちだ。しかし、これは効果がない。
本当に効果的なのは価値観から逆算することだ。自分にこう問いかけてみよう。「いまの仕事が生み出している価値とはなんだろうか?」
「売上をアップさせる」ってゴールから考えた場合、どうしても「もっと働く」みたいな解決策になりがちだけど、「このサービスってお客さんを喜ばすためにやっているんだよな・・・・」って所から逆算すれば視界も開けるのではないか、と。
学習ループを作る
なにかに秀でるには反復練習が欠かせない。ただし、エリクソンの「超一流になるのは才能か努力か?」にもあるとおり、だらだらと練習を繰り返しても意味はなく、本当に必要なのはコンフォートゾーンからでることです。つまり、つねに「ちょっと辛いくらいのレベルの練習が必要だよね」って話ですね。
10,000時間の法則は事実ではないしミスリーディングだ。同じような練習を10年繰り返しても優秀にはなれない。本当に使える練習法は、厳密にコントロールされたものだ。
なにかに優れた人は、常に結果を注意深く測定し、高い基準にもとづいてフィードバックを求め、小さな欠点を正すために血まなこになる。このような練習が必要なのだ。
このようなトレーニングを、「学習ループ」と呼んでいる。
自分の限界の少しちょっとキツイくらいじゃないと効果でないんだと。
1.15分のレビュー
「このスキルを伸ばしたい」って1つ決めたら、必ず1日15分のレビュー時間を持つ。今日はなにをしたか?どれくらい前進したか?などを採点する。
2.行動の細分化
プレゼンがうまくなりたいなら、ばくぜんと「スピーチ力を上げる」とか考えるんじゃなく、「聴衆とアイコンタクトをする」「1分間で話すスピードを下げる」くらい細かく目標を分ける。
このときに、例えば「インフルエンサーになる」ってのが目的なら「ツイッターで毎日140語を10ツイートする」のように数えられる内容に変換するとすごく良い。
3.即時のフィードバック
時間を置くほどフィードバックの効果は薄れるので、たとえばプレゼンが終わったら、すぐに観客に感想を求める。
4.こまめな失敗
効率の良い学習にはバリエーションが必要なので、つねに新しくて難しめなタスクに挑んで、小まめに失敗を重ねておく。ここでは、失敗に耐える態度を学ぶのが目的。
わかってても中々できない話しばかりだけど、博士の研究を引用すると、
病院で行った研究では、簡単な患者ばかり受け持った医師は、高い成功率を謳歌していた。いっぽうで、難しい患者ばかり担当した医師は失敗率も高かったが、手術回数が100を超えた時点で異変が起きた。難しい患者を担当した医師のパフォーマンスがトップに近づき始めたのだ
さらに手術回数が400を超えると、彼らのパフォーマンスは簡単なケースばかり担当した医師を大きく引き離した。
練習の成果は必ずでるんだから、とにかくちょっと辛い経験をし続けよう!ってことですね。大変だ。
4:情熱を活かしきる
まぁいくら「限界的練習が必要!」と言われても、モチベーションが続かないと意味がないわけです。そこで4番目は仕事の情熱の話
データを分析したところ、仕事の生産性の高さは「情熱と目的」の2つと強い相関を示した。さらに共分散構造分析を行うと、「情熱と目的」は仕事にかける努力の量と強い相関があり、逆に労働時間との相関はなかった。
情熱だけでは不十分で、そこには目的の感覚が必要なんだ、と。
ここでいう目的っては、「社会的な意義」と同じような意味です。つまり「誰かの役に立ってる感」のこと。
博士は、「仕事の情熱を高めるには、自分が情熱を得やすいパターンを理解するのが大事なんだよ」って以下の6つのタイプを提唱しています。
1.作業系:作業がちょっとでも前に進んだ時に情熱を得るタイプ
2. 創造系:難しい問題を解決した時には情熱を得るタイプ。
3.達成系:何かデカイことを成し遂げた時に情熱を得るタイプ。
4.対人系:誰かを助けたりコミュニケーションを取った時に情熱を得るタイプ
5.学習系:新しい知識を学んだ時に情熱を得るタイプ
6.能力系:自分が得意なことをうまくやった時に情熱を得るタイプ。
自分のタスクを判別したら、あとは情熱をかきたててくれそうなタスクを選んで、
集中して取り組むだけでですね。
結論をいうと簡単な道はないってことですね。(笑)常に自分より少し高い所を目標に
行動しつづけるしかないですね。
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