Great at Workの著者モーテン・ハッセンはカリフォルニア大学バークレー校の先生で
これまで200本位の論文を書いている経営学の偉い人。
5000人分のデータセットをもとに「仕事の生産性をあげるにはどうすればいいか?」ってことを4つにまとめてくれています。
仕事の生産性をガッツリあげるにはどうすればいいの
ポイントは4つあって
1.やらない事を決め、それから固執する
2.仕事をリデザインする
3.学習ループを作る
4.情熱を活かしきる
こんな感じです。具体的には
1.やらないことを減らし、それから固執する
優先順位を決めて、ひとつずつ片付けようってのはよく聞くことだと思いますが
それだけだと足りないねってのがハンセン博士の主張です。
優先順位を決めるだけでは、仕事の達成率は半分にしかならない。本当に生産性が高い人は、タスクの数が少ないだけでなく、そこに「固執」と呼べるレベルの集中力を注ぎ込む。
重要なタスクを選んだだけじゃ良い仕事はできないんだ、と言ってます。
5000人を対象にした定量分析では、「優先順位+固執」の組み合わせで働くものは、普通に優先順位をつけるだけの者よりも並外れた成果を残していた。
だそうで、具体的な生産性の差でいうと、50% vs 75%くらいの違いがでているそうで、相当なものですね。
ただ、たんに「集中しろ」と言われても難しいわけなんですが、ここでは実にシンプルな回答が示されています。
不要な物はとにかく削ろう。余計な会議、手順、システム、評価基準。
そのうえで残ったタスクだけに努力を注ぎ込めばいい。
次のように自分に問うてみよう。優れた仕事をするためには、どれくらいのタスクを取り除けるだろうか?
そしてつねに思いだそう。できることを減らすほど、すべきことは多くなる。
集中力が生まれないのは余分なタスクを抱えているからなんだ!って話ですね。
なかなか厳しい考え方ですが、無駄なものを削って残ったものが本質ということなんでしょう。
ただし、ここでは「集中すべきでない場面」ってのが取り上げられていて
- アイデアを出さねばならないとき:集中と創造性は反対の関係性なので、アイデアを出すときは、リラックスしている必要がある
- 最適なオプションがわからないとき:たとえば、2つのマーケティング戦略でどっちがいいのかわからない時は、両方に同等の集中力を注いでテストしたほうがいい
ってな感じ。続きはまた次回!
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