ゆうたのFX投機ブログ「自由な生活を手に入れる」

FXトレード、投資行動の本質、お金について考えるブログ

どのように【行動経済学】が投資・投機の判断に影響を与えるのか

どーも、ゆうたです。
本日は投資・投機の意思決定に多大な影響を及ぼす「行動経済学」についてのお話しです。

 

市場に参加しているほとんどの人が、すべての損失を避けて、より大きな利益を得たいと思っています。

 

そして時間軸が現在から離れれば離れるほど、その時間の重要性は低下していくのです。

例えば、「今日起きるか「明日起きるか」の違いは明確に区別されますが、10年後に10,000円もらえる」という約束が10年と1日に延長されたとしても何の違いもないって事です。


要するに、「人は将来手に入れられるものより、現在手に入れられるものを望む」ってことなんです。

 

そして、この効果については学生を使って実験されています。

 

実験では下記の質問がなされています。

「より好ましいのはどちらの状況か?」

  1. 100ドルを今日受け取る
  2. 110ドルを4週間後に受け取る

ってな感じで質問したところ①を選んだのが82%、

②を選んだのが18%だったんです。

 

この質問では月利10%と言う破格の高金利を諦めて、ほとんどの人が今すぐに100ドルを受け取る方を選んだのであります。

(気持ちはめっちゃ分かるわー)

 

しかし、こういった行動は合理的な判断とは言えないってことです。

 

人は現在の時間から離れれば離れるほど、違いが分からなくなってしまうってわけです。

トレードにこれを生かすのであれば、「今、自分は感情で取引しようとしていないか」

ってことに気づけるかってことです。

「自分の型」通りのトレードをしていれば合理的な判断ができているということですな。 

認知的不協和って何?

人間の脳って、「行動」と「気持ち」が一致しないと不快になります。

この状態のことを「認知的不協和」って言います。

そして、脳は無意識に「行動」か「気持ち」のどちらかを変えて一致させようとするのです。

不協和ってのは「不快な状態」として認識されるので、できるのであればそれを避けようとしますし、それが難しければなるべくその強さをやわらげたいと思うのです。

 

例えば、基本的にプライベートの話は家族や親しい友人にしかしないと思います。

ですが、親しくない人にまでプライベートの話をしてしまった時、この「認知的不協和」が発生するのです。

そこで、脳はプライベートな会話を止めるか、相手を親しい人だと思い込もうとするわけです。

 

これって、トレードにも当てはめることができますよね?

自分が思っていたシナリオと全く別の動きをしているにもかかわらず、それを受け入れられなくて、正しい行動ができず、塩漬けにしてしまいます。

 

感情に振り回されず、合理的な判断を下す確率を上げるためにも、人にはこういった思い込みをしてしまう生き物なんだってことをまず認識することが大切だと感じています。

 

それでは、今週も頑張っていきましょう。