こんにちは、ゆうたです。
本日は新しい資金調達の方法ということをテーマに話していきたいと思います。
この本では「ニューパワー」と「オールドパワー」という表現をしていて、今までは少数の権力者が大きな力を使って独占的に所有したり、制御したりしていたんだけど、これからの時代を生きていくためには、別のパワーも必要だよーって話をしています。
ニューパワーとは何かというと大勢の人たちによって成り立っているモデルのこと。人々の活動がなければ空っぽの容器にすぎないが、水や電気のように大量に流れるときに最大の力を発揮するとのことと述べています。
この2つの力を使って、これからの時代に必要な力を手に入れようって本です。
その中でも資金調達の方法についてピックアップしてみました。
新・時代の資金調達法
これからの世界で資金を調達するには、収益を上げる、寄付を募る、誰かに出資してもらったり、融資を受けるなど、今まで通用していたスキルとは異なる新しいスキルを身につける必要があります。
今までの時代のお金の集め方は、複雑で官僚的な秘密主義で、柔軟性に欠ける行動が必要でした。
大きくものを言うのは、有力者の後ろ盾を獲得することや、経歴がとても重要視される時代でした。
しっかりした学校で学び、きちんと会社に出社してお勤めをしなければ、道は開けなかったんですね。そして、認められたら、ライバルたちを締め出そうと必死になります。
しかし、現在では、新しい資金調のスキルが登場しています。
時代はすごいスピードで確実に変わっていってしまっているわけです。
下の図が、概要になります。
そうはいっても、今までの資金調達方法がまったく使えなくなったわけではなく、いまでも使えることは間違いありません。
ですが、新しい資金調達のスキルを習得することで、経歴や有力者の後ろ盾がなくても
成功できる方法が見つかるんだよーってこと。
このスキルを身につけることで、事業を拡大したり、ビールの販売で成功したり、さまざまな経済的価値を得ているんです。
この本では、ブリュードッグというクラフトビール業界に革命をもたらしたスコットランドのスタートアップ企業の資金戦略を例にあげています。
ブリュードッグは2007年、ジェイムズ・ワットとマーティン・ディッキーが、2万ポンド(500万)という少額のローンで創業しました。
そしてブリュードッグは、革新的な方法で成長の足固めを行っていたのです。
社会的地位の高いエリート層の気を引くのではなく、一般大衆の集客を狙ったんですねそして、銀行のローンやベンチャーキャピタルに頼らず、顧客から数千万ドルもの資金
を集めました。
これは、株式投資型クラウドファンディングの先駆けとなって、24000人もの顧客が共同オーナーとなりました。
しかも、初期に投資した1329人の顧客たちは、後日、ブリュードッグがプライベートエクイティグループに大量の株式を売却した際、2800%もの利益を手にしたんです。
さらに、出資者は、年次総会に招待され、有名バンドの生演奏にビール飲み放題の巨大なパーティーで、商品も割引価格で購入することができます。
さらに、ビール造りのプラットフォームに参加することもでき、次はなにを醸造するか
投票し、どんなビールをつくるかを決めることができるんです。
こうした取り組みによって、参加特典(プレミアム)の効果が見て取れます。
状況や、戦略に応じて、ニューパワーのスキル(大勢の活動によって成り立っているもの)とオールドパワーの良いところをミックスさせたり、使い分けることが大切なんだと感じます。
どうすれば大勢の人が飛びつき、盛り上げ、拡散してくれるアイデアを生み出せるのか!?
この本を読むことで、様々なニューパワーの成功例から新しいパワーをつかむ方法を学ぶことができる良書でした。
NEW POWER~これからの世界の新しい力を手に入れよう~
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