こんにちは。ゆうたです。
本日は資本収益についての話しをしていきたいと思います。
資本収益とは、ある資本を使って、どれ位稼いだかということです。
ROIやROAのことを指します。
ROIって言うのは、企業の資本がどれだけ効率的に運用されたかを示すもので、投資したお金がどれだけの利益を生んでいるかを計るための数値のことです。
ROIが高ければ高いほど上手に投資ができたということになります。
(利益/投資額×100%=ROI)といった式で求めることができます。
例えば、FXで100万入金して、レバレッジを使って、100万稼いだとします。
すると、資本収益率は100%ということです。
ROA(Return on Assets)【利益/純資産】
続いてROAについて話していきます。
ROAとは何かと言いますと、
企業が使用した純資産とそこから生み出された利益の比率を表しています。
この指標から、総資産という経営資源を使って「どれだけ効率よく、利益を上げたか」を見ることができるのです。
ROAを高めるためには売上高利益率あるいは総資産回転率を向上させる必要があります。
売上高当期純利益率(当期純利益/売上高)
売上高に対する当期純利益の比率を表します。
利益は総資産から直接生じるわけではありません。
総資産を使って製品やサービスを販売し、その売上から利益が生じるわけです。
売上高利益率を高めるためには、売上に必要な費用(売上原価、販売費及び一般管理費)を減らす必要があるということ。
そのために、仕入コストの低減、販売チャネルの再構成、広告費削減などについて検討することが求められるのです。
総資産回転率(売上高/総資産)
総資産を使って総資産の何倍の売上高を達成したかを表すもの。
この数値が大きいほど、総資産が効率的に売上に結びついたことになります。
しかし、その中身には注意が必要なんです。
例えば、将来に備えて積極的に設備の拡大を行った場合、稼働率が高まり、安定した売上高を確保できるようになるまでの間、総資産回転率はいったん低下します。
売上高利益率と総資産回転率は一方を追求すれば片方がダメになるといった関係になる場合もあります。
スーパーと高級専門店などがその典型ですね。
スーパーは薄利の下で売上高を大きくする効率性重視の戦略をとっています。
一方で高級専門店は売上高が小さくても儲けを高める収益性重視(総資産回転率よりも売上高利益率を重視)の戦略をとっているのです。
ROE(自己資本利益率)【当期純利益/自己資本】
ROEは投下資本に対する利益率を示します。
つまり、ROEは株主の投資がどの程度リターンを生み出したかを示すもので、投資家が投資判断によく使われるものですね。
一般的に15%を超えると優良とされ、バフェットの投資足切り基準の一つです。
ROEを上げるには、「財務レバレッジ」「総資産回転率」「売上高当期利益率」を向上させなくてはいけません。
資本収益を味方にすることでお金の増加量に違いが生まれるということです。
要するに、どれだけ価値がある銘柄を買ったとしてもまったく動かなければ意味がないということです。