こんにちは、ゆうたです。
本日は前回の優位性のお話しの続きとなります。
優位性のあるトレードをするためには非効率な部分を狙っていく必要があります。
この非効率な部分ってどうやってできるんだってことをテーマにしていきたいと思います。
まず、マーケットは為替にしても、株にしても基本的に値段がついているってことは
買いたい人と売りたい人が同じ数、その値段で存在したから値段ついたということになります。
みんなが共通して情報、分析ツールをもって、リアルタイムに取引することで相場はその時のコンセンサス(意見の一致)にまとまっていきます。
しかし、相場には理想と現実のギャップが3つ存在します。
それが、相場に非効率な瞬間を生み出すことになるのです。
非効率な瞬間がある3つの理由
3つのギャップとは何なのかと言いますと、
- 情報の非対称性
- 人間の心理
- 需給のゆがみ
ってことになります。
まず1の情報の非対称性に関してなんですが、理想は相場に参加している全員が、情報を同じように同じものを受け取る必要があります。
ただ、それは現実的には難しいです。
なぜかと言うと「マーケットは世界中で取引されている訳だから、すべての情報を同じタイミングで全ての参加者が共有することはできない」ということになります。
続いて2の人間心理についてです。
よくプロスペクト理論で言われていて、「人間は期待値が同じだったとしても、同じ意思決定ができない」と言われています。
効率的市場仮説では、「相場参加者はみんなが合理的な意思決定をする」ってことなんですが人が取引していく限り、意思決定が合理的になることはないです。
なぜなら、人は生まれながら「本能的にチキン利食いをして、損失だけはとことん耐えるようにできている生き物」だから。
意思決定だけでなく、情報の受け止め方1つをとっても、人によって変わってきます。
例えば、ロングしている人とショートをしている人に同じニュースを見せても自分の持つポジションにバイアス(偏り)がかかって解釈してしまいがちになってくるのです
続いて3の需給の歪みについてです。
マーケットにおいて、現在の価格に関係なく大きく買ったり、売ったりしなければいけない人たちが存在します。
例えば、どうしても決算の前にドルを円に換えなきゃいけなかったりして現在の値段に関係なく取引しなければいけないので、こういった瞬間は必ず歪んだ方向に値が動きます。
これも非効率的な瞬間を生み出す瞬間になります。
自分の優位性がどういった所にあるのかを理解したうえで、「今現在の相場の状況」、「現在のレートまでの波の波形はどうなっているのか」そのうえですこしだけ予測できる部分(ランダムでない相場)を狙っていく必要があります。
まとめ
人が取引している以上マーケットには必ずどこかに「非効率的な瞬間」が存在しているということになります。
「トレードの優位性をみつける」とはこの3つのどれかが関係している歪みのポイントをみつけて、それに賭けて取引しているという作業になるということになると思います
自分だけの優位性をみつけるためにトレードの記録をつけていく必要があるってことです。